群馬県。
緑濃い木々が、うっそうと生える県の一角に、ある問題を抱えた、一件の工場がありました。
この工場の抱える問題、それは・・・。
『工場一角のごみ屋敷化』
この問題を解決すべく依頼してきた、依頼人S氏。
今、現在の惨状に不満が噴出したようです。
室内に一歩入れば、置きっぱなしの箱、缶、道具。
掃除されていない床。
廃墟という単語が思い浮かぶようです。
「この辺に散らかってるのを、いい感じに片づけてほしいんですよ。」
アンファーマンのような喋り方をする依頼人の願いを受け、一人の男が立ち上がりました。
リフォームの匠
『おかたしのRYO』
埼玉県の鉄骨会社に所属している、1流の棚卸相談役。
建物の建て方から鍛冶工事までこなす、この道8年の大ベテラン。
少々頑固な所もありますが、ハンマー片手に鉄も人も叩いて直す職人気質。
「えーす、どこやるんすか?・・・ってうわ」
匠ですら現状に一歩引き気味。
「よ、よろしくおねがいします。」
「えー、んーと、この辺どーします?」
「あ、えー、いい感じに」
・・・。
「じゃ、じゃぁ、こっちの缶の山は・・。」
「そ、それも、いい、かんじで・・・。」
・・・・・・マジか。
掃除開始。
匠が助手を引き連れて指示を出していきます。
「じゃ、やりますか。」
「そっすね」
「それとこれ、まず外に出して。」
「そっすね」
黙々・・・。
「ちょっと、飽きてきたんだけど。」
「そっすね・・・。」
黙々・・・。
リフォーム完了後
-Before Side-
室内には箱、缶、ボルト、鉄くず等が散乱し。
蜘蛛の巣が張り巡らされていた工場の一角。
人が一人歩くのが精一杯でした。
-After Side-
なんという事でしょう。
匠の手腕により、あれだけ散乱していた物が、整然と収められていてました。
狭かった空間に広くなった感覚、天井も高く感じるではありませんか。
ご依頼人も納得といった様子でありました。
と、いう『劇的』な感じで書いてみましたW
ちょうど仕事の切れ目の一日だったんですよね。
現場に行けばよかったと後悔する一日になりました・・・。